中ザワヒデキ著『近代美術史テキストー印象派からポストへたうまイラストレーションまでー』を扱うことになりました。A6判変型(150×105mm)、44ページというポケットサイズの本ですが、驚くことにテキスト、図版まですべてが中ザワさんの手書きからなる近代美術史です。1874年の印象派誕生から1980年代のイラストレーションの動向まで、約100年の近代美術史となっています。手にとればたいていの人が欲しくなる名著なのですが、WEBでどこまでその魅力が再現できるでしょうか。とにかく、少しだけ中身をお見せしましょう。

アートダイバー新刊書籍、第2弾を発表します。

タイトルは「20世紀末・日本の美術ーそれぞの作家の視点から」。

20世紀末、つまり1989年から2000年代までの現代美術シーンを、中村ケンゴ、眞島竜男、永瀬恭一といった3人の作家の視点から語った書籍です。3人の作家が活動を始めた90年代のアートシーンを振り返りながら、現在につながる表現の潮流や、アートマーケット、アーティスト・サバイバルについてなど、それぞれの体験を通して、今また新たな知見が得られないかを探ります。

2014年11月21日、美術家・中ザワヒデキによる「現代美術史日本篇」の改訂版が、待望の発行となります。
2004年のパイロット版を経て、2008年に1冊の本として発行された同書は、筆者自身、「日本で唯一の現代美術正史」と語るように、国内外の美術愛好家からのニーズも高く、瞬く間に予定出版数は完売。今では入手困難なものになっています。
今回は、2008年から現在に至るまでの現代美術の新たなムーブメントを収録し、中ザワ独自の循環史観によって解読しています。再び、日本現代美術が海外から注目を浴びつつある今だからこそ、戦後から現代に至るまでの「現代美術史」を理解するための必読の書といえるでしょう。